読書

国債の歴史

藤巻さんの本を読んで国債について興味をもったので、どっかのブログで評判がよかったこの本を図書館で借りてきて読んだ。上下二段で500ページ以上あるのでもちろん全部は読んでいない。内容は題名の通りイギリスやドイツなど世界の国債の歴史について書かれ…

邱永漢の「予見力」

直木賞作家であり、「株の神様」として一世を風靡し、今は事業家として幅広く活躍している邱氏。 本書は氏が頻繁に行っている中国投資視察旅行に同行したときの様子と「世見力」について氏にインタビューした内容が主に書かれている。一口に言えば、日本が歩…

衝撃!EUパワー

日本の将来に期待が持てないので海外投資を目論んでいるが、なんせ日本以外の相場は結構値上がりしているので、買うタイミングをつかめずにいる。 一口に海外投資と言っても、どの国、どの地域に投資するかが重要で、悩ましいところである。先日大前研一氏の…

藤巻健史の「金融情報」はこう読め!

この本を今年の3月に読んでいれば、今頃投資金額を倍に増やせたと思った。多くの経済本が今後の世界経済の状況は深刻になると言っていたので、私は今まで株を買わずに様子を見てきた。しかしあれよあれよという間に株価が上昇してきた。藤巻さんはアメリカの…

バブルの興亡

この本の作者は徳川家広といって徳川家康の直系の家系19代目にあたる人だ。本の帯には「欧米の金融マフィアに精通した著者が病んだ資本主義の終末を予言」と書かれている。普段なら胡散臭くて絶対買わない本だが、人気ブロガーのbest bookさんが五つ星を付け…

社会主義化するアメリカ

この本も米中を中心とした世界経済の流れを分りやすく説明しているいい本でる。 あとがきによると作者は最初700ページも書いたらしい。それを200ページまで圧縮したそうです。だから非常にまとまっていて分りやすく読みやすい。しかも価格は680円。ぜったい…

「凄い時代」の続き

この本を読んで、商品先物取引についての自分の考えが変わった。 今まで商品先物取引だけは、人間の生活にもろ関わることなので、規制した方がよいと思っていた。投機による価格暴騰で食えなくなる人が出るのは、どう考えても間違っている。しかし堺屋さんの…

凄い時代

久々の更新です。 3連休ヒマだったので堺屋さんの本読みました。 いやー内容濃いですね。世界経済について産業革命の時代あたりまで遡って、現在に至った経緯を分りやすく解説してます。日本についても江戸時代から書かれています。弱小個人投資家としては…

借金の底なしで知ったお金の味

著者の金森重樹という人は、今ではマーケティングの分野では有名な人らしいが、私は全然知らなかった。いくつかのブログで絶賛されていたので、本屋で手に取ってみた。最初パラパラとめくってみたときは、1600円出して買うほどでもないかな−と思っていったん…

さらばアメリカ

大前研一氏の新刊「さらばアメリカ」を読んだ。 題名からは大前研一氏がアメリカを見捨てたような感じが受けるが、英語の題名は「So long,America! until yoou come back to yourself」となっており、昔の他者に寛容だった時代のアメリカに戻ってくれ!とい…

ロシア・ショック

今日、ロシアがウクライナにガスの供給をストップした、とのニュースを見た。そしてロシアはこの冬まっただ中に天然ガスの供給を止めるとは、なんというひどい国だ、と最初は思った。しかし、たまたま立ち寄った本屋で下記の本を読んで、自分の考えが間違っ…

脳力のレッスン

日本総合研究所の寺島実郎氏の本である。「脳力」とは「物事の本質を考え抜く力」の事で、寺島氏が現代の日本人に最も欠けている能力として、この言葉が用いられている。本書は2002年から2004年にかけて岩波書店の「世界」という雑誌に、世界で起きているこ…

金融大崩壊(アメリカ金融帝国の終焉)②

◆今の経済危機はいつ終演するのか? (1)まず、住宅価格が下げ止まること。 実質住宅価格の下げ幅は、08年6月末の段階でピーク時の7.7%しか下げていない。 →まだまだ下がり続ける(あと3年くらい) もし住宅価格が40%も下落したら、最終的な損失は2兆…

金融大崩壊(アメリカ金融帝国の終焉)①

本書の特徴の一つに、16世紀に資本主義が始まってから現在に至るまでの、アメリカの経済の流れが分かりやすくまとめられていることである。その内容を簡単にまとめておく。 ・16、17世紀〜1968年頃まで 資本−国家−国民の三位一体の関係(win-win-wi…

起きていることはすべて正しい

この本は、勝間さんが現在の成功を手に入れるまでの、今までに歩んできた道のりを、いろいろな理論をもとに裏付けして客観的に検証し、万人にも応用ができるように書かれている。いろんなビジネス書を読んできた人は、個々の内容に目新しさは感じないかもし…

人間この信じやすきもの7

人付き合いの方法への誤信◆セルフ・ハンディキャッピング 自分にとって不利な点を示すことによって、自分の能力の評価を良くしようとする行為のこと。たとえ自分が失敗しても、そんな厳しい状況では、誰だって失敗しただろうと思わせ、反対に成功したら、そ…

黄金のブックガイド

最近はこの手のブックガイドは必ず買うようにしている。やはり、一流の人が薦める本は、いい本が多いからである。勝間和代さんや神田昌典さんをはじめ、印税寄付団体Chabo!に参加する11名の著者が、本の選び方から読書法、そして推薦書を紹介している。そ…

人間この信じやすきもの 6

みんな賛成してくれている?(過大視されやすい社会的承認)他人の意見を自分自身の行動の指針としたり、自分自身の信念の妥当性の確証としたりするための情報源として活用する能力には、本質的な問題点が内在している。 ◆総意誤認効果 ある種の信念や価値観…

人間この信じやすきもの 5

噂を信じる(人づての情報のもつゆがみ)人の、よい話をしたいという欲求が、いかに他人に伝える情報の正確さを歪めるかについて。 ◆「コミュニケーション行為を正当化する」という目標 ・伝えようとするメッセージがまず何をおいても聞き手の注意を喚起する…

人間この信じやすきもの 4

欲しいものが見えてしまう(動機によって歪められる信念)人々は自分の信じたいと望む事柄を、実際に信じてしまう傾向がある◆人間は自分自身について過大評価しがちである 原因 自尊心を保持していたいという心理的要求 他人の努力は自分自身の努力ほどよく…

人間この信じやすきもの 3

思い込みでものごとを見る(曖昧で一貫性のないデータのゆがんだ解釈) 人間は既有の信念に合致する情報は額面通り受け入れられやすく、反対に、信念に反する情報は批判的に吟味されたり、割り引いて扱われたりする。よって一度持たれた信念は、新たな情報が…

人間この信じやすきもの 2

わずかなことからすべてを決める(不完全で偏りのあるデータの誤解釈) ◆信念と合致する情報の過大評価 必要条件を満たす証拠を、いつのまにか十分条件を満たす証拠にすり替えてしまうために、ある信念が正しいことを保証する基準が甘くなり、間違った考えを…

人間この信じやすきもの1

この本は定価3,000円であるが、勝間さんに3万円の価値があると、言わしめた本である。人間の認知がいかに間違いやすいかが、多数の実験データをもとに書かれている。今後不確実な世の中を生きて行くにあたって、物事を正確に見る、ということは大変重要なこ…

9つの性格(まとめ)

「9つの性格」とはエニアグラムの事で、人間は9つの性格に分類できるという、2000年前から用いられてきた考え方で、米国では現在でも熱心に研究されおり、AT&Tなど大手企業の人事でも用いられている考え方。この本を読んで参考になったことは、各…

ナニワ金融道

最近、漫画喫茶でナニワ金融道を読んでいる。今まで真面目に働いてきた人が、ひょんな事からお金を借りることになり、最後には身ぐるみ剥がされてしまうまでの顛末が、えげつない絵とともに描かれている。要は何も分からない素人が、立て続けに来る返済のや…

さあ才能に目覚めよう(感想)

本書を読んで自分のパラダイムシフトが起きたことは次のことである。 弱点を克服することは、失敗を回避する助けにしかならず、すぐれた成果を収める助けにはならない。 本書を読むまでは、自己研鑽というと、どうしても失敗を恐れるため、自分の欠点を直す…

9つの性格

この本はエニアグラムのことを書いており、エニアグラムとは人間の性格は9つに分けられるという、2千年間イスラム社会で用いられていた考え方である。こう書くとうさんくさく思われるかもしれない。しかし、人の性格判断はあらゆるところで行われているが…

さあ、才能に目覚めよう

今まで「才能」と聞くと、一部の人だけが持っている飛び抜けた特殊な能力と思っていた。しかし、本書が定義する「才能」とは、「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」だそうだ。つまり、思考、感情、行動のくせである。よっって誰もが何らかの…

まぐれ(まとめ)

「まぐれ」の内容のまとめ著者は、確率に詳しいウォール街のトレーダーで、この本は、人間の物事に対する認識が、いかに不正確だということについての、エッセイである。世間では、こういうのを理解している人を「頭がいい人」と見なすだろう。とても有用な…

まぐれ

自分がたまたま本屋でこの本を手にとって見ただけだったら、ぜったい買わない本だ。作者は(元?)トレーダーで、大学で(も)不確実性を教えている人だ。書いてある内容は、人間の物事に対する「捉え方」が、いかに不正確か、ということが、ウオール街のト…