黄金のブックガイド

私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド
最近はこの手のブックガイドは必ず買うようにしている。やはり、一流の人が薦める本は、いい本が多いからである。

勝間和代さんや神田昌典さんをはじめ、印税寄付団体Chabo!に参加する11名の著者が、本の選び方から読書法、そして推薦書を紹介している。

その中で「はじめての課長の教科書」の著者である酒井穣さんが、「人はなぜ本を読むべきか?」という問いに対する答えがすばらしかったので、紹介する。

知識や情報を得るためなら、テレビでもすばらしい番組が多数ある。しかし、テレビと本との違いは、情報量の多さである。テレビは映像によるイメージ情報なので、文字情報に比べて圧倒的にデータのサイズが大きい。逆に著者がギュッと「圧縮」して生み出した文字情報の集まりが本である。

よって情報化社会では、一冊にテレビ数年分の内容を圧縮されることが可能な本というメディアを、ものの数時間で読解できる人間が競争に有利となることは明らかである。

確かに、小説をドラマや映画化したものを見ると内容が薄まっている感じがして、小説を読んだときの感動を味わえないことが多かったので、この説には大いに納得である。

あと本書では、読んだ本の内容を、何らかの形で記録している人が多かった。みんな忙しい中でも、本をたくさん読み、記録をとっている。それぞれの分野で成功している人達は、ただ頭がいいだけでなく、努力しているから成功できたのである。

本の最後に、六本木ヒルズにあるアカデミーヒルズについての紹介が掲載されていた。月1万円でこんな眺めのいいところで、勉強できたり本が読めるなんて最高だと思う。東京の人が羨ましい。