2008-01-01から1年間の記事一覧

脳力のレッスン

日本総合研究所の寺島実郎氏の本である。「脳力」とは「物事の本質を考え抜く力」の事で、寺島氏が現代の日本人に最も欠けている能力として、この言葉が用いられている。本書は2002年から2004年にかけて岩波書店の「世界」という雑誌に、世界で起きているこ…

クビになった

昨日で派遣の仕事が終了となってしまった。わずか15日の勤務だった。原因は認証試験というものに合格できなかったからだ。製薬会社の分析業務を行うには、認証試験というものに受からなければならない。試験内容は薬剤を数十mg(1gの100分の1)計り取…

金融大崩壊(アメリカ金融帝国の終焉)②

◆今の経済危機はいつ終演するのか? (1)まず、住宅価格が下げ止まること。 実質住宅価格の下げ幅は、08年6月末の段階でピーク時の7.7%しか下げていない。 →まだまだ下がり続ける(あと3年くらい) もし住宅価格が40%も下落したら、最終的な損失は2兆…

金融大崩壊(アメリカ金融帝国の終焉)①

本書の特徴の一つに、16世紀に資本主義が始まってから現在に至るまでの、アメリカの経済の流れが分かりやすくまとめられていることである。その内容を簡単にまとめておく。 ・16、17世紀〜1968年頃まで 資本−国家−国民の三位一体の関係(win-win-wi…

起きていることはすべて正しい

この本は、勝間さんが現在の成功を手に入れるまでの、今までに歩んできた道のりを、いろいろな理論をもとに裏付けして客観的に検証し、万人にも応用ができるように書かれている。いろんなビジネス書を読んできた人は、個々の内容に目新しさは感じないかもし…

生命保険の手数料

最近生命保険の原価が公表されて、話題となっている。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20081208-00000001-diamond-bus_all 30歳男性の死亡保険金3000万円の定期保険(期間10年)に支払う年間の保険料は、ライフネットが約4万円(純保険料約3万円…

「起きていることはすべて正しい」という考え方について

先週から派遣社員として働いているが、私がまだ仕事に慣れていないにもかかわらず、私を指導監督する正社員の人の指示が大雑把で、イライラすることが多い。仕事内容は、製薬会社で薬剤分析をすることなのだが、明日この検査をしてもらうから、と簡単なやり…

人間この信じやすきもの7

人付き合いの方法への誤信◆セルフ・ハンディキャッピング 自分にとって不利な点を示すことによって、自分の能力の評価を良くしようとする行為のこと。たとえ自分が失敗しても、そんな厳しい状況では、誰だって失敗しただろうと思わせ、反対に成功したら、そ…

黄金のブックガイド

最近はこの手のブックガイドは必ず買うようにしている。やはり、一流の人が薦める本は、いい本が多いからである。勝間和代さんや神田昌典さんをはじめ、印税寄付団体Chabo!に参加する11名の著者が、本の選び方から読書法、そして推薦書を紹介している。そ…

働きながらの英語勉強法

毎朝6時35分に家を出て、1時間半かけて通勤している。帰りは、職場から最寄り駅までのバスの本数が少ないので、バス待ちに時間がかかり、2時間かかる。そして今、この時間をフルに英語の勉強に活用している。まず、家から駅までは徒歩10分かかるのだ…

損切り

昨日損切りをした。正社員の1ボーナス分が吹っ飛んだ。理由は、米国の経済研究所が、米国の景気低迷は長引くと予想したことに対して、株価が大幅に下落したからである。私は、景気低迷のある程度の長期化は、すでに株価に織り込まれていたと思っていた。し…

派遣社員を取り巻く流れ

今日、派遣としてこの会社で1年働いている人と知り合いになった。親切にいろいろ教えてくれた。その人はこの会社が3社目で、いずれも同じ分野の会社で、同じような仕事をしてきていた。その人の話を聞いていて思ったことは、正社員と派遣社員を取り巻いて…

海外アウトソーシングと指示待ち族

今日は、派遣社員としてとある外資系の会社に初出勤した。最初に人事課の人から諸々の説明を受け、総務からIDカードと作業着を支給してもらい、配属先に向かった。まずはパソコンのパスワード設定ということで、初期パスワードを変更してどうのこうのとやっ…

明日から派遣社員

明日から某派遣会社の社員として、働きにでる。8ヶ月ぶりの労働なので、体力がもつか心配だ。日記の名前も無職から、晴れて派遣社員に変更。通勤に1時間以上かかるので、通勤勉強道具として、アルクの1000時間ヒアリングマラソンを購入した(5万円なり)…

人間この信じやすきもの 6

みんな賛成してくれている?(過大視されやすい社会的承認)他人の意見を自分自身の行動の指針としたり、自分自身の信念の妥当性の確証としたりするための情報源として活用する能力には、本質的な問題点が内在している。 ◆総意誤認効果 ある種の信念や価値観…

人間この信じやすきもの 5

噂を信じる(人づての情報のもつゆがみ)人の、よい話をしたいという欲求が、いかに他人に伝える情報の正確さを歪めるかについて。 ◆「コミュニケーション行為を正当化する」という目標 ・伝えようとするメッセージがまず何をおいても聞き手の注意を喚起する…

ETFの信託報酬が安い理由

最近盛んに勧められているETF(上場投資信託)による分散投資だが、インデックス投信と比べて、なんで信託報酬があんなに安いのか不思議でだったので、今回東証のホームページで理由を調べてみた。(http://www.tse.or.jp/rules/etf/qa_1.html#que2)通常の…

人間この信じやすきもの 4

欲しいものが見えてしまう(動機によって歪められる信念)人々は自分の信じたいと望む事柄を、実際に信じてしまう傾向がある◆人間は自分自身について過大評価しがちである 原因 自尊心を保持していたいという心理的要求 他人の努力は自分自身の努力ほどよく…

人間この信じやすきもの 3

思い込みでものごとを見る(曖昧で一貫性のないデータのゆがんだ解釈) 人間は既有の信念に合致する情報は額面通り受け入れられやすく、反対に、信念に反する情報は批判的に吟味されたり、割り引いて扱われたりする。よって一度持たれた信念は、新たな情報が…

人間この信じやすきもの 2

わずかなことからすべてを決める(不完全で偏りのあるデータの誤解釈) ◆信念と合致する情報の過大評価 必要条件を満たす証拠を、いつのまにか十分条件を満たす証拠にすり替えてしまうために、ある信念が正しいことを保証する基準が甘くなり、間違った考えを…

ユーロが安い理由

米国よりもヨーロッパのほうが景気後退のダメージが少ないようなイメージがあったので、最近ユーロが120円切ったのを契機に20万円分のユーロMMFを購入した。しかし、今週の日経ビジネスによると、欧州の金融機関による発展途上国向けへの融資残高は3兆5…

人間この信じやすきもの1

この本は定価3,000円であるが、勝間さんに3万円の価値があると、言わしめた本である。人間の認知がいかに間違いやすいかが、多数の実験データをもとに書かれている。今後不確実な世の中を生きて行くにあたって、物事を正確に見る、ということは大変重要なこ…

9つの性格(まとめ)

「9つの性格」とはエニアグラムの事で、人間は9つの性格に分類できるという、2000年前から用いられてきた考え方で、米国では現在でも熱心に研究されおり、AT&Tなど大手企業の人事でも用いられている考え方。この本を読んで参考になったことは、各…

ナニワ金融道

最近、漫画喫茶でナニワ金融道を読んでいる。今まで真面目に働いてきた人が、ひょんな事からお金を借りることになり、最後には身ぐるみ剥がされてしまうまでの顛末が、えげつない絵とともに描かれている。要は何も分からない素人が、立て続けに来る返済のや…

ハッピーフライト

今日、映画「ハッピーフライト」を見た。大変面白かった。しかも、見終わった後になんかやる気が湧いてきた。一機の飛行機を飛ばすのに、パイロットやCAだけでなく、GAや整備士、管制官など、大勢の人が関わっており、みんな空の安全を守るために真剣で…

さあ才能に目覚めよう(感想)

本書を読んで自分のパラダイムシフトが起きたことは次のことである。 弱点を克服することは、失敗を回避する助けにしかならず、すぐれた成果を収める助けにはならない。 本書を読むまでは、自己研鑽というと、どうしても失敗を恐れるため、自分の欠点を直す…

東レの炭素繊維、自動車向けに

炭素繊維とは? →プラスチックを炭素繊維で強化したもの。鉄やアルミより軽く、強度は高い。世界販売量 →2015年には2007年の2.5倍に当たる8万8000トンになると見込まれている。東レのシェア →34%、世界首位東レは現在自動車における炭素繊維の適用場所と…

9つの性格

この本はエニアグラムのことを書いており、エニアグラムとは人間の性格は9つに分けられるという、2千年間イスラム社会で用いられていた考え方である。こう書くとうさんくさく思われるかもしれない。しかし、人の性格判断はあらゆるところで行われているが…

さあ、才能に目覚めよう

今まで「才能」と聞くと、一部の人だけが持っている飛び抜けた特殊な能力と思っていた。しかし、本書が定義する「才能」とは、「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」だそうだ。つまり、思考、感情、行動のくせである。よっって誰もが何らかの…

まぐれ(まとめ)

「まぐれ」の内容のまとめ著者は、確率に詳しいウォール街のトレーダーで、この本は、人間の物事に対する認識が、いかに不正確だということについての、エッセイである。世間では、こういうのを理解している人を「頭がいい人」と見なすだろう。とても有用な…