海外アウトソーシングと指示待ち族

今日は、派遣社員としてとある外資系の会社に初出勤した。最初に人事課の人から諸々の説明を受け、総務からIDカードと作業着を支給してもらい、配属先に向かった。

まずはパソコンのパスワード設定ということで、初期パスワードを変更してどうのこうのとやっているうちに、パソコンにロックがかかってしまった。

仕方がないので、システムコールセンターに電話すると、ほんの少し中国なまりが入った日本語が帰ってきた。聞けばコールセンターは昨年から、世界中のを中国に集約したとのこと。

それにしても日本語が上手い。自分のつたない説明を上手にくみ取ってくれる。しかも不具合の状況をメールでも送ってくれる。つまり、話せるだけでなく、書くこともできるのである。

私も真剣に英語を勉強しているが、読む方は何とかなるが、話すことと書くことは全然である。だから余計その中国人のすごさが分かる。

給料が日本人よりも安くて、日本人と遜色なく仕事ができたら、そりゃみんな中国に行くわ。大前研一の「チャイナ・インパクト」に書かれていた現実を今日実感した。

そんなことで、今日はパソコンが使えなかったので、やることがなくなった。指導係の人も忙しいのか、何も指示を出してくれないので、自分から「何かすることがありますか?」と聞きに行こうかと思ったが、正社員の新入社員ではないので、とりあえず様子を見ようと、自分の席でじっとしていた。

今までは、職場に新人が入ってきたときに、何も聞きに来ずにじっとしている人を見て、積極性のなさに腹ただしさを感じることがたびたびあったが、自分が逆の立場になってみて、その人の気持ちがよく分かる。

やることがないというのは、とても辛いことだ。かといって、何もできないのに「何かやることがありますか?」というのも、恥ずかしい。

そんなときは、指導係の人がいろいろとやることを考えてあげなければならない。仕事に参考になる本を読ませるとか、建物内をぶらぶら見学してこい、とか、少し考えればいろいろあるはずだ。

最近の若い人は積極性が無いと言われている。それはそれで全部本人が悪いわけではないと思う。小さいときからいたせりつくせりで育ってきたから、仕方がないところもある。

そんなときは、指導者の人が上手くリードしてあげなければならないと今日痛感した。このままでは決して指導者に対して心を開くことはないだろう。

上司や先輩に対して心を開けるか、開けないかは、働くパワーに大きく響く。心を開ける上司の下なら、嫌な仕事でもパフォーマンスは格段に上がる。

さて、この先どうなるのやら・・・・