世界のお金の流れのポンプ役

今まではアメリカが世界のお金を回していた。
双子の赤字を垂れ流し、中国をはじめとする世界各国を儲けさせ、その利益を巧みな金融商品を開発することで、アメリカに引き戻していた。

しかし、この流れは途絶えた。今アメリカを支えているのは、アメリカ国債である。国債だけでは世界中にお金を回せない。よってアメリカのポンプとしての役割は終わった。

ただし、アメリカが復活するためには何に力を入れればいいのか?
環境技術?新たなIT技術?どれもパワー不足に感じる。
結局またウルトラC的な金融商品開発して、金融で儲けて借金返す事になるのかな?


中国がすごく期待されているけど、中国のポンプ役としての実力ってどうなんだろうか。
今までは膨大な貿易黒字がポンプの原動力だったけど、黒字幅が大幅にダウンしている今、
期待ほど大きな役割は担えないのでは。

一般的な中国人の年収はまだまだ低い。中国人が買えるものを作るためには、中国以下の国で作るしかないだろう。
中国人も高級品を買うようになってきているが、まだまだ日本との格差は大きいので、日本製の製品でも大幅なコストカットは避けられないと思う。
日本の米も中国で人気があるようだけど、値段が高すぎる。日本の農産物の輸出を促進するには、もっと値段を下げる努力が必要だ。

いずれにしても日本には多くの逆風が吹いている。この状況を克服するためには、自分たちが置かれている状況をしっかり認識し、柔軟に対応するしかないのだろう。みんなが自分たちの利益だけを守りだしたら、堺屋太一大前研一がいうように、日本は100年前のアルゼンチンと同じ運命をたどることになる。

日本はいろいろな技術を持っているのだから、チームワークを発揮してそれらの技術を巧みに活用し、いつまでも世界の上位グループにとどまっていてもらいたい。


ということで、結論としては、2番底がいずれ来る。それまで投資は見(けん)しときます。