8月20日 EUに関する記事2本

9月、ユーロ危機は天王山へ-カギを握る3つのイシュー-(日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120816/235590/
ヨーロッパ各国の政治家や市場関係者の間では、「今年9月がユーロ危機の天王山となる」という見方が強まっている。

 その理由は、3つある。
1)EU国際通貨基金IMF)などの監視団「トロイカ」が、ギリシャの経済改革や緊縮策の進捗状況について報告書を発表する。EUIMFはこの報告書に基づき、ギリシャに3兆円近い金を振り込むか否かを決定する。
2)スペイン政府がEUに対し、救済を正式に申請する可能性が高まっている。
3)ドイツの連邦憲法裁判所が、同国がESM(欧州金融安定メカニズム)に参加することが合憲かどうかについて判決を下す。

独連銀、ECB国債買い入れにあらためて反対(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTJE87J01620120820

ドイツ連銀は20日、欧州中央銀行(ECB)がスペインやイタリアの借り入れコスト抑制に向けて、債券市場に介入する計画をめぐって、あらためて批判的な姿勢を示した。

ドラギECB総裁は、国債買い入れを再開する方針を示しているが、独連銀は強く反発している。独連銀は、ECBの国債買い入れについて、ECBによる財政救済を禁じた欧州法に抵触すると主張、借り入れコスト引き下げは中銀ではなく各国の責任、との認識を変えていない。

20日の欧州株式市場サマリー(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/eurMktRpt/idJPJT818257420120820

 <欧州株式市場> 反落。欧州中央銀行(ECB)や独連銀などから、ユーロ圏重債務
国の国債買い入れの実施が近づいているとの期待を打ち消す発言が出されるなか、銀行・
鉱山株を中心に売りが優勢となった。
 FTSEユーロファースト300種指数.FTEU3は5.30ポイント(0.48%)安
の1104.86。
 DJユーロSTOXX50種指数.STOXX50Eは5.21ポイント(0.21%)安の
2466.32。
 ECBの国債買い入れをめぐっては、独シュピーゲル誌が週末に、ECBは独連邦債に
対するプレミアムが一定水準を越えた場合に買い入れを実施する方針と報じた。 ECBは
これを受け、未決定の計画について報道することは誤解を招くとして、同報道を否定した。
 独財務省は債券スプレッドを目安とするECBの計画は認識していないと述べたほか、
独連銀はECB国債買い入れに対し反対姿勢を再表明した。
 銀行株はこれらECBの国債買い入れをめぐる否定的な報道を受け下げに転じた。

欧州株式市場の下がり方は思ったほどではなかった。国債買い取りと金融緩和は別の話になるのか?