ライフネット 出口社長の講演会

10月21日に名古屋でライフネット生命保険の出口社長の講演会があるというので、仕事を早退して名古屋まで行ってきた。

講演会のタイトルは「日本の課題」。

講演開始10分前に会場に着いた。30人くらいが入れるこじんまりとした会場だった。受付を済ますと、すぐ横に出口社長本人がたっており、恐縮しながら名刺交換させていただいた。

出口社長は、人に説明するときは
         「数字とFactとロジックを大事に大事にせよ!」 
と講演でおっしゃったが、講演を聴いていると、実に説得力が感じられて、私もこれらかまねしようと思った。

例えば、日本は今後どのような道を歩んでいけばよいか、という説明では以下のようなロジックで説明していた。
①今、日本は何歳か? → 62歳くらい
②国としては老人になりつつある日本がとるべき戦略は?
 → お金に働いてもらうのがベスト
このようなたとえ話を交えながら、日本は製造業ではなくて、金融業で稼いでいくべき、と説明されていた。

でも、日本は国の借金が膨大なので、金利が上げられず、低金利だと世界からお金が集まらないので、しかたなく、老体にむち打って、体を動かしてものを作っている、という説明はおもしろかった(老体にむち打っても、この先製造業は、東南アジア諸国との競争にさらされて、賃金が下がるのは避けられないとのこと)。

講演を聴いて一番ショッキングだったのは、2050年では75歳以上の老人一人を現役世代1.2人で支えることになるとのこと。
2050年って、私がちょうど75歳になるのですけど・・・・・

国の借金といい、少子高齢化社会といい、日本は深刻な問題を抱えているが、この問題がいっこうに解決される見込みがない。

それもこれも、田舎のじいさん達が政治を仕切っているからだという。だから、まず1票の格差をなくす必要があるとのこと。

神奈川では80万票とっても落選して、高知では15万票で当選できるらしい。

ほんとにそうだと思う。

でも、一番深刻なのは、こういう事実を多くの国民が知らないことなのではと思う。飲み会でこういう事が話題になること、ほとんどないからねー。

とても勉強になった出口社長の講演会でした。無報酬でこのような有意義な講演していただき、どうもありがとうございました。