サラリーマン再起動マニュアル(時代の変化について、まとめ)

WEB2.0企業
◆顧客ニーズの変化をすぐに感知して対応できる企業体質になっている。
 ZARA:新製品開発のリードタイムが2週間(ユニクロは約1年)→売れ残りを恐れずに、 斬新なデザインの服を販売できる
 デル  :オーダーメイドパソコンが10日間で顧客に届く

◆顧客とのインターフェイスだけ押さえて、製造は世界で一番安くて、上手に作れるところに任 す。
 H&M
 ウォルマート  :米国全体の中国からの輸入量の10%を占める
          10年前から、中国の取引先のデータベースを構築
 鴻海工業(台湾):世界最強のOEM・ODMメーカー
 Ipod、iPhone、PS2、ニンテンドーDS、Wii、HPやレノボのパソコン、などの製作を請け負っている。台湾は、中国語、英語、日本語をしゃべれる人が多いので、各国からベストの部品を探してこれるのが強み。 

 研究開発、総務・人事などの海外へのアウトソーシングはますます進む。

◆グーグルが目指しているもの
 ①ショッピングサイト
 グーグルがチェックアウトという決済機能を持った。その結果、あらゆるお店のホームページを束ねて、巨大なショッピングサイトを作ることができる。商品名を入力すると、人気のあるお店順に表示されれば、買う方も楽だ。決済をグーグルが行ってくれれば、クレジットカードデータの悪用などの心配もいらない。
 ②最強の広告モデル
 グーグルは、ホームページの閲覧情報をもとに、各個人の興味を分析することができる。それをもとに、こういう閲覧経歴の人には、この商品の広告というように、ピンポイントで広告を打つことができる。
 

つまりWEB2.0型企業とは、徹底的に顧客のことを調べている。そしてこういう物・方法が売れると分かったら、いかなる障害があろうとも、実現してしまう。そういう企業のことをいう。
(以下個人的な感想)
以上のことから、これからの時代に必要とされる人は、経営者の感覚を持っている人だけだ。儲かるビジネスモデルを考えられる人。チームをまとめられる人。いかなる困難にも立ち向かって、解決できる人。言われたことしかできない人では、賃金の安い国の人にとって変わられてしまう。恐ろしい・・・。

米国のGMを見ていると、多くの工場と従業員を抱えるというのは、リスク管理の点から見ると、脆いということが分かる。経営方法が時代の流れからずれると、修正がすぐにできないから、一気に会社が傾いてしまう。どんどん時代の流れが速くなるから、これからますますシビアになってくる。大きいから安心という概念が通じない。会社はもうあてにならない、と多くの本で書かれているが、GMを見ていると現実味が帯びてくる。

時代の流れが速くなると、年取ってからが大変だ。若いとやり直しがいくらでもきくが、年取るとそうも行かない。年取ったときに会社が傾いて、リストラされたら目も当てられない。そのためにも第二の収入源を見つけておかなければならないだろう。投資能力を磨くことが重要だ。そのために人生の3つの大きな買い物(家、生命保険、車)を見直して、ある程度まとまった投資の種を作らなくてはならない。あと投資は知識や情報が大事だ。知識や情報にはお金をかけよう。サブプライムに関しては、6月頃に多くの本が出版されていた。それを1冊でも読んでおけば、米国にとっていかに大きな問題か、ということが理解できたと思う。そしてその時に株を売却しておけば・・・

それからテレビ局、新聞社、電通などの広告代理店、あと総務・人事・経理などの間接業務の仕事は、この先衰退するらしい。広告を収入源としているところは、ネットに広告の多くをとられるようになり、間接業務は数社で共同で持つようになったり、海外にアウトソーシングされる。現に住友信託銀行パナソニック花王は、共同で会社を設立してやっている。

時代が変わるとは、こういうことをいうのだろう。