TOEIC800点、到達までの道のり(800点に向けて)

英語の基礎と、TOEICの解き方が分かれば、あとはひたすら問題を解いて、知らない単語、熟語、言い回しが出てきたら覚える、の繰り返しである。英語は知識の積み上げである。レンガを積み上げて家を造るように、コツコツと単語を覚えていって欲しい。そして、復習をおろそかにしないでほしい。何度も言うが、英語は「忘れ」との戦いでもある。

私が600点越えてから用いた問題集は、TOEICの公式問題集(全3冊)と「新TOEICテストスーバー模試600問」(アルク)、そして「TOEIC TEST正解が見える新実践模試」(講談社インターナショナル)の5冊である。最後のはちょっと癖があって、難しい。800点目指すならやる必要はない。

とりあえず公式問題集から手をつければよい。リーディング問題は、まず時間を計って解く。そして答え合わせをする。文法問題は専用のノートを作って、間違った部分のポイントをまとめとくとよい。テスト前に見直すのが楽である。出てきた知らない単語もノートにまとめて、何度も復習しよう。最後まで見直しをしたら、何回か繰り返して、覚えた知識を定着させよう。

リスニングに関して注意することは、絶対にスクリプトを見て、内容を理解してはならないことである。解答にある単語の解説は見て覚えなくてはならないが、本文のスクリプトは見ないほうがよい。リスニングの練習は筋トレと似ている。内容が分からないものを、一生懸命聞くことで、リスニング力がアップする。内容が分かっているものを聞くことは、1Kgのダンベルで筋トレするみたいなものである。全然筋力が付かない。何回聞いても意味が取れなかった時に、はじめてスクリプトを見て、聞き取れなかった所を確認する。

そしてただ聞くだけでなく、毎回問題も解きながら、聞いてもらいたい。そのほうが集中力が増すし、解き方のコツや勘所がつかめる。リスニングはこのやり方を毎日1回分(48分)ずつやれば、1ヶ月で400点くらまで伸びる。TOEICのリスニングは点が取りやすい。私も最初のテストでは250点だったが、2回目から400点越えるようになった。

公式問題集をやるだけで、700点は越える。アルクの問題集は、公式問題集よりも少し難しい。しかし、これをマスターすると、800点まで到達することができる。

TOEICの肝はリーディング問題である。すぐには点数が上がりにくい。英文が早く読めないと、時間が足りなくて、最後まで解けないからである。それにはスピード感を大切にどんどん英文を読み込むことを続けていくしかない。以上の問題集をやり終えたら、「ENGLISH ZONE」という雑誌もお薦めだ。730点レベルの読者を想定した作りになっている。内容も興味が持てるものを選んであり、楽しめるようになっている。速読の練習にもってこいだ。