TOEIC半年で800点、到達までの道のり(土台作り編)

TOEICに出てくる文法は、大学受験と違って、簡単だ。基本は中学時代に習うこと。難しい単語が出てくるので、難しく感じるだけだ。よって、まず中学英語をマスターする必要がある。

これにもってこいのが、以前にも紹介した以下の参考書だ。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

この本は中学に習う文法を79項目に分け、1項目ごとに10文ずつ例題が付いている。見開きページの左に日本語、右に英文が書かれおり、日本語を見て、すばやく英文に訳せるように作られたものだ。この問題集のポイントは、例文が簡単な単語を用いて作られているために、覚えるのが簡単だ、ということだ。私は、この参考書をまだ働いていた1月から使い始めた。毎晩風呂に浸かりながら、5項目ずつ覚え、翌日通勤途中にCDを聞きながら復習し、記憶に定着させた。付属のCDも日本語→しばらく間→英語という順番で流れるように作られている。記憶力にコンプレックスを持っていた私でも、790文簡単に覚えきることができた。

英語を勉強し始めたときになにが一番大変かというと、最初は頭が英語に慣れていないので、勉強するのがとても辛いということである。英語の勉強が途中で挫折してしまう理由もここにある。よって、最初は簡単な物を選ぶのがコツである。英語の勉強の必要性を感じながらも、なかなか始められない人は、とりあえずこの参考書をやってみてほしい。ぜったいに続けられる。

ちなみに、この参考書をやりきると、最終的に
・彼がここにやってくる時間を教えてくれますか?
・僕たちは何か食べるものを買える店に行きたい。
・我々が予期しないことが起こった。
という日本語をすぐに英文に訳すことができるようになる。
(上記の答え)
・Will you please tell me the time when he will come here?
・I want to go to a store where we can buy something to eat.
・What we didn't expect happened.

次に行ったのが、単語を覚えることである。私も以下の単語帳を用いて勉強した。

キクタン「Basic」4000―聞いて覚えるコーパス英単語 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)

キクタン「Basic」4000―聞いて覚えるコーパス英単語 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)

この本は大学受験用の基礎単語が掲載されている。4000と書かれているが、実際に掲載されている単語数は1120である。英語を大学受験以来勉強したことがなかった私にとって、掲載されている単語をほとんど覚えておらず、覚えるのに大変苦労した。しかし、文法が分かっても単語が分からないと英文の意味が取れないので覚えないわけにはいかない。ここは歯を食いしばって頑張った。基本は繰り返し。覚えられない単語は何度も見直して、繰り返し覚えた。人間の記憶の薄れ方は、覚えてから1時間後までが一番激しく、その後やや緩やかになるとの事なので、その日のうちに何度も見直すことがポイントだ。(忘却曲線参考)http://tatakau-sikaku.com/boukyaku.html
記憶のもう一つのポイントとしては、記憶は寝ている間に整理されて脳に定着する、ということである。だから寝る前にその日にやったことを復習して、翌朝もう一度復習すると効果が高いと思う。働いている人は通勤時間を上手く使えば、難しいことではない。

英語の勉強をするのに当たっての最初の難関は、単語を覚えることである。とくに頭が英語に慣れていない最初の頃は、とても苦痛だ。なかなか覚えられなくて、イライラする。しかし、ここを何とか乗り切って欲しい。大きな本屋に行けば、たくさんの単語帳が売られている。まずアマゾンの書評を見てある程度目星をつけ、実際に本屋で実物を見て、自分が覚えやすそうな本を見つけてもらいたい。

英語の勉強を続けるコツは、自分のレベルにあった参考書をいかに見つけるかである。万が一買った参考書を実際にやってみて、すこし難しすぎると思ったら、迷うことなくその参考書の使用を中止し、新たな物を買うべきである。合わない参考書を使い続けるのは、挫折の元である。たかが1500円くらいで英語の勉強が中止されたら、将来的に何百万、何千万の損失につながる。英語にはそれくらいの価値があると思う。