8月米米ミシガン大消費者信頼感指数

8月米ミシガン大消費者信頼感指数は改善、3カ月ぶり高水準(ロイター)
ミシガン大学の調査によると、8月の米消費者信頼感指数(速報値)は73.6に改善し、5月以来3カ月ぶりの高水準となった。小売商戦や住宅ローン低金利を受け消費意欲が高まった。消費者期待は冷え込み、家計の大半が当面の収入増を見込んでいない。消費者期待指数は64.5と、昨年12月以来の低水準に落ち込んだ。7月は65.6だった。

H24.8.16の主な経済ニュース

7月の米CPIは前月比変わらず、FRBに追加緩和余地(ロイター)

労働省が15日発表した7月の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前月と比べて2カ月連続で横ばいとなり、前年比では1.4%上昇と2010年11月以来の小幅な伸びとなった。高止まりする失業対策として米連邦準備理事会(FRB)に追加緩和を行う余地を与えるとみられている。

景気下ぶれ圧力、依然大きい=中国首相(WSJ)

中国の温家宝首相は15日、国内経済は引き続き下ぶれ圧力にさらされており、現在の経済問題は長期化するかもしれないとの認識を示した。国営のラジオ局やテレビ局が伝えた。

米経済、スタグフレーション復活の恐れ(WSJ)

今後インフレが高まることは、目に見えている。すでに干ばつにより、穀物相場が急騰している。食肉価格もすぐに上がるだろう。食料品を別としても、自動車や衣料、住宅、そして言うまでもなく医療など、必需品全体がすでに値上がりしている。

FRBがさらに緩和すれば、統計上のインフレは大きく上昇するだろう。財政政策を引き締めれば、米経済はおそらくリセッションにまた陥るだろう。どちらの可能性も高いと思われるので、懸念すべき材料にスタグフレーションを加えておくべきだろう。

米国がQE3をやるのも簡単ではないな。

H248月15日の経済ニュース

米ホーム・デポ5─7月期は予想上回る増益、利益見通し引き上げ(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE87D00920120814

通期見通しについては、4.6%の増収とする従来予想を維持。1株利益予想は2.95ドルとし、従来予想の2.90ドルから引き上げた。

7月米小売売上高増加、成長加速を示唆(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE87D00K20120814?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0

米商務省が発表した7月の小売売上高は前月比0.8%増と、4カ月ぶりに増加に転じた。自動車や電気製品など幅広い分野で需要が拡大し、第3・四半期に消費主導で成長が加速する可能性を示唆した。増加幅は2月以来の大きさとなり、ロイターがまとめたアナリスト予想の0.3%増を大きく上回った。市場では、第2・四半期の景気減速が一時的なものにとどまるとの見方も広がった。

7月の米PPI総合は+0.3%、5カ月ぶり大幅な伸び(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE87D00T20120814

労働省が14日発表した7月の卸売物価指数(PPI)は、総合指数(季節調整済み)が前月比0.3%上昇と市場予想の0.2%上昇を上回った。消費財の上昇に押し上げられ、5カ月ぶりの大幅な伸びとなった。一方、エネルギー価格は下落し、インフレ圧力を抑制していることが示された。

第2四半期のユーロ圏GDPは前期比0.2%減、ドイツはプラス(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE87D00I20120814

欧州連合(EU)統計局が14日発表した第2・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び率速報値は前期比マイナス0.2%、前年比マイナス0.4%となり、共に市場予想と一致した。

ドイツのGDP伸び率は前期比プラス0.3%となり、予想のプラス0.2%を若干上回った。ただ、景気の先行きを占う景気期待指数は悪化。欧州経済センター(ZEW)が発表した8月の独景気期待指数はマイナス25.5と4カ月連続で悪化し、予想の下限も下回った。

エコノミストの間では、ユーロ圏債務危機に対し断固とした措置がとられなければ、ユーロ圏で最大の経済規模を持つドイツの経済も近い将来に失速するとの見方が出ている。

コメルツ銀行のヨルグ・クレーマー氏は、「独経済は今夏にも縮小する可能性がある。構造状態は基本的には良好だが、(独経済を)ユーロ圏経済から切り離すことはできない。さらに世界経済も減速している」と述べた。

第2・四半期のユーロ圏GDPについて、ABNアムロエコノミスト、アリーネ・シュイリング氏は、「われわれの予想よりは若干良かったが、全般的には、ユーロ圏がリセッション(景気後退)局面に入っていることが示された」とし、「財政削減、ユーロ圏周辺国の国債利回り上昇、公的債務の増加といった要因の悪循環が見られる」と指摘。

米国の小売売上高の伸びがよかったので、QE3が延期されるのでは?との観測もあり。EUのGDPは予想通りで、緩和されるのは間違いない。今まで緩和期待で株価が上がってきたが、期待が終わったので、ここらがピークか?

今週の株価の見通し(8月13日〜8月17日)

ここまで、欧米の金融緩和期待で株価が上昇してきたが、最近発表されている経済指標は悪い。経済は間違いなく下降トレンドだ。少し利益が出ているヨーロッパETF(VGK:US)を一旦売ってしまうかどうか悩むところだが、金融緩和を見越して投資ファンドから資金が株式へ流入しているようで、欧州株式は10週連続上昇中だ。先週金曜日に発表された中国の輸出減速のニュースも吹き飛ばしての上昇。とりあえず、月曜日の相場を見てから考えよう。

米国株は今週発表される小売り関係の経済統計と、ウォルマートなど各小売り会社の決算発表に注目だ。各社、第3四半期の見通しは悪いとの予想なので、米国株は今週は下がると予想する。日本株もつられて下がるだろう。

中国の輸出マージンは「池の中のクジラ」状態になったのか?(Market Hack)
http://markethack.net/archives/51834929.html

それはつまり中国の生産能力が世界の需要に比べて「池の中のクジラ」のように大きくなりすぎたのではないかという心配です。

近年の中国における賃金の値上がりで、中国の輸出競争力がかなり減退したことも不安です。

オーストラリア経済に暗い影を落とす中国経済の減速(Market Hack)
http://markethack.net/archives/51834976.html

総括すれば現在までのところオーストラリア経済に破綻は見られません。しかし中国経済が急激に減速した場合(=そうなると決まったわけでは、ありません)オーストラリア経済に対する影響を覚悟した方が良いと思います。

設備過剰から来るデフレ・プレッシャーは追加投資で癒すことができない 中国経済の憂鬱(Market Hack)
http://markethack.net/archives/51834785.html

中国がデフレの様相を呈している理由は産業のオーバー・キャパシティに求めることが出来ます。今の中国に必要なのは利下げです。
しかしここまでの中国人民銀行の動きは緩慢で、中途半端です。

台湾の7月の輸出が不振 製造業のスローダウンを示唆(Market Hack)

台湾からの輸出品は半導体や電子部品など、製造業のグローバル・ソーシングに組み込まれた製品が多いので、台湾の輸出不振は単に同国だけの問題ではなく、中国を含めたアジアの製造業全体のスローダウンを示唆していると思います。

EUの経済状況悪し

欧州株反落、ECBの対応への懐疑的な見方やさえない銀行決算で(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTJE86U01R20120731

欧州とドイツの失業率、小売売上高、物価(マーケットハック)
http://markethack.net/archives/51833318.html

これらのデータ・ポイントは欧州中央銀行(ECB)が一層の金融緩和をする必要があることを示唆していると言えます。

米住宅価格が大幅上昇、低在庫と需要増で(WSJ)

米住宅価格が大幅上昇、低在庫と需要増で(WSJ)

今年4-6月期の米住宅価格の上昇率は、少なくとも7年ぶりの大幅なものだった。低水準の在庫、および安価な差し押さえ物件への強い需要が背景にある。7日に発表された2つのリポートで明らかになった。価格上昇の最大の原動力は、在庫の減少とみられている。売り物件は1年前に比べて急減している。その一方、住宅ローン金利が少なくとも過去60年間で最も低い水準にあることで需要は増加している。