今週の株価の見通し(9月第1週)

【今週の米株見通し】米雇用統計、ECB理事会が材料 スマートフォンの新製品発表も(WSJ)
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Stock-Markets/node_504973?mod=WSJFeatures

雇用統計はこれまでも投資家心理を左右してきたが、米連邦準備制度理事会FRB)のバーナンキ議長が8月31日の講演で、労働市場の回復は「痛ましいほど遅い」と述べ、量的緩和措置の活用に前向きな姿勢を示したことから、7日発表の8月の米雇用統計への注目度はいつも以上に高い。

米雇用統計と同様に、ECBの政策金利決定会合(6日)にも注目が集まりそうだ。ドイツの裁判所が欧州安定化メカニズム(ESM)の合憲性について判断するのは12日で、ECBが6日の会合でどのような決定をするかは推測の域を出ない。ESMは欧州金融安定基金(EFSF)の後継機関として資金援助プログラムを引き継ぐ予定。ESMがドイツで違憲と判断される可能性があることから、ECBの政策決定に暗雲が漂っている。

NY市場は3ヶ月連続上昇中。これは米国の経済指標がまあまあよかったのとQE3の期待によるもの。たとえ9月12〜13日のFOMCでQE実施が発表されたとしても、サプライズはないので株価はここらが天井だと見る。日本は米国と連動、EUも緩和期待により上昇してきたが、その見通しは米国より厳しかった。6日のECBの政策金利決定会合で新たな進展があれば、EU株はさらに上昇するのでは?