TOEIC半年で800点、到達までの道のり(TOEIC対策2)

TOEICで求められるのは、分かりやすい英文をスラスラ読める、ナチュラルスピードで聞いて理解できる、という能力である。TOEICで出題される英語は、メール文などビジネスシーンでよく目にするものか、広告や案内などの日常生活で読む機会が多い文章が用いられている。これらの文章の特徴は、万人が簡単に理解できるように書かれている、という事である。大学入試で出題される、評論みたいな作者の意図がよく分からない文章は、TOEICでは出題されない。よって、少し勉強すれば内容が推察できるようになって、すいすい英文が読めるようになる。やり始めの時は、英語に頭が慣れていないので、勉強するのがとても辛いと思うが、やれば必ず成果が出るので、頑張って続けて欲しい。

以上のTOEICの特性を踏まえると、基本的な文法が理解できれていれば、あとは語彙の数が増えるにつれて、点数は上がる。韓国の有名なTOEIC解説者キム・デギュンによると、とりあえずTOEIC頻出単語2,000個を覚えよ、といっている。

昨日までに紹介した参考書に出てくる単語を、しっかり覚えれば、基礎はできるので、頑張って欲しい。

私も単語がなかなか覚えられなくて、何度も自己嫌悪に陥ったが、いろいろ試行錯誤して以下のやり方を確立した。
(1)知らない単語を、ノートに書き出す。その時一語だけでなく、2語以上にする。例えばapplyをノートに書き出すときは、apply for admission(入会を申し込む)と連語で書く。1語よりは2語以上のほうが覚えやすいため。発音も発音機能付きの電子辞書で確認しておく。正しい発音を押さえておかないと、リスニングの時役に立たない。
(2)その日のうちに、書き出した単語を復習する。寝る前がお勧め。
(3)翌朝、覚えているかどうか確認する。覚えていないものに、チェックをつける。
(4)今朝チェックしたものを寝る前に復習する。
(5)翌朝、確認。覚えるまで毎日繰り返す。
要は、記憶は寝ている間に、頭に定着するという理論を参考にして、暗記は寝る前にするようにした。そして覚えるまで毎日繰り返すのである。覚えにくい単語は忘れるのも速い。チェックが多く付いているものは、覚えにくい単語ということだから、暇なときにノートを見て、何度も復習した。中には1週間掛かってようやく覚えられた単語もあった。こういう単語はイライラするが、あまり気にせず、たんたんと同じやり方を繰り返した。

すぐ覚えられた単語も2日後、7日後、1ヶ月後を目安に復習した。英語の勉強は「忘れ」との戦いでもある。TOEICを受け続けていると、点数が下がるときがある。それは過去に勉強したことの「忘れ」を意味している。だから、復習はとても大事なのである。