自分の意見の磨き方

転職活動では、何かと自分の意見を書いたり、言ったりする機会が多い。そしてその質が成功を左右する。私は以下の本を参考にして、自分の意見を考えている。

「伝わる・揺さぶる!文章を書く」山田ズーニー PHP新書

この本には、伝わる文章として以下の7つのポイントを抑えるようにと書かれている。
①意見    →一番に言いたいこと
②望む結果  →だれが、どうなることを目指すのか
③論点    →文章を貫く自分の問題意識(何について書くか?)
④読み手   →読み手の興味・問題関心・背景
⑤自分の立場 →相手が見たときの自分の立場
⑥論拠    →相手が納得する根拠
⑦根本思想  →自分の根本にある思い

そして、これらの7つのポイントについての考え方を、分かりやすい例を用いて、具体的に書かれている。著者はベネッセで長年高校生向けの、小論文の書き方の雑誌を編集してた人で、以上7つのポイントを抑えれば、小論文からビジネス文章まで、何でも応用が利くようになっており、これをマスターして損はない。

後半は上記のポイントを踏まえて、上司の説得する文章の書き方、お願いの文章の書き方、メールの書き方等も書かれており、最後には、伝えるとは?というコミュニケーションの一番深いところについて著者の考察が書かれている。

私は文章の書き方の本を5冊ぐらいかったが、この本が一番よかった。文章であれ口頭であれ、相手に自分の言いたいことを理解してもらうために必要なポイントがしっかり抑えられている。他の本は使えるところだけのつまみ食いで終わった。

相手によって上手く自分の意見を理解してもらいないことがある。今まで自分の説明の仕方が悪かったのかな?と思っていたが、必ずしもそれだけではないらしい。その答えが本書に書かれていた。

それは、自分の意見を言う前に、聞き手のことをこう思ってます、と最初に言うことだそうだ。そうすると聞き手は安心して、心がオープンになり、すっと意見が通りやすくなる。

言われてみれば確かにそうだ!